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面食い ならぬ「長文」食い 2021.10.30

このブログを始めてから、ありがたいことに沢山の方に記事に対する感想を頂く。

その中でも特に嬉しかった感想があった。

「どれも読後に満足感のある長文なので好きです。気がつくと納得のレールに乗せられていて「そうだよな」と「そうなのか」を抱いて終着する。絶対にまねできない文章力です!」

まず、こんな綺麗で素敵な感想を頂いて良いものかと恐縮してしまうのだが、この身に余る素晴らしい褒め言葉にあるように、私は”長文”を得意としている。

このブログも少なくとも1000字は越えるし、長く書こうと思えばいくらでも、それこそ10000字も割と優に書けてしまう。

文字数が増えると、文の流れや構成を整える作業が大変なのだが、それも一つ楽しみであり、自分の腕の見せどころ。

学生時代は学業の面で、そして就職試験での論文課題など様々長文を書く機会があったが、ある程度のレベルで良いのなら、考えなくても(考えながら)いくらでも、文字を積み重ねられた。「先生、そんなに書けない。文字数多すぎる~」という同級生の意見に対して一人「文字制限が緩い!!やったぜ。」と思っていた人間だった。

先ほど紹介したような好意的な感想を頂くと、このようについ鼻が高くなってしまうが、同時にそれは私の弱点であり、コンプレックスでもある。

 

mizomone7118.hatenablog.jp

 

以前に、どこかで話したかもしれないが、私自身、言葉には限界があると常に思っている。こうしてブログを書く時、頭の中に浮かんだ考えや思いをどれだけ、文字として再現できるか、そこが一番苦心するところだ。

それ故、どうしても言葉を積み重ねて再現性を高めようとしてしまう。

私が、長文人間になってしまっている理由はそこにある。

 

逆に言い換えれば、好んで短く簡潔に文を書くことはほとんどない。そう、私は短く書くのが苦手なのだ。

とは言っても、「書けないか?」と言われれば、「書くことはできる」

国語の要約問題、エントリーシートの文章を書く時など、目的意識があれば、時間はかかるがまとめることは容易だ。だが、自らの頭の中から抽出して、それを言葉として再現するとなるとどうも短く終わる事が苦手だ。

 

特に、短い文で終われない症候群をコンプレックスに感じるのは、対人関係の中での文字コミュニケーションだ。

 

mizomone7118.hatenablog.jp

 

SNSで文章を投稿する時、特に誰かと文字で話す時。

どうしても長々と文字を重ねてしまう。

イマドキの若者は(お前も若いだろ)、「了解」を”り”と略したりする。

どうもその文化には永遠に染まらないだろうと思う。

 

先日、Twitterで仲良くしている方との会話で面白い事を言われた。

その方のTwitterでの名前が、ローマ字表記なのだが、「なんでローマ字表記で呼ぶんですか?」と聞かれた。最初は、その質問の意味が分からなかったのだが、どうやらいちちローマ字を打つのが面倒くさいんじゃないのかと、疑問と気遣いが混ざったような思いだったようで。

私は、その方の名前は、仲良くなって違う呼び名を決めたりしない限り、表記通り呼ぶのが普通だと、礼儀?だと思っていたのだが、相手からしたらそんな事は頭になかったようだ。

 

こんな話はまだ序の口で、普段の文字での会話でも、出来るだけ文脈を削らず(例えば、事の経緯を省略しない、接続語を省略しない)話をしてしまう。

最近、YouTubeでネットサーフィンしていたら偶然見つけたお気に入りの歌い手の方の、配信にお邪魔しているのだが、ああいう配信系では特に、私の長文気質と場の違和感が気になる。

配信系のコメントで、長文なんて見たことがない。大体一言ぐらいだろう。

でも、それができない。絶対長文で打ってしまう。二文にはなる!!

だからといって、短文でコメントすると「なんか誤解されたらどうしよう」「これはさすがに言葉足らずだろ」とか色々考えてしまうので、もうお手上げだ。

配信では、考える暇がないので、そうは言ってもまだ短くなるが、LINEなんかはもうだめだ。

考える時間もあるため、色々詰め込んで爆弾おにぎりみたいなバカでかい吹き出しを送り付けてしまう。それにLINEは、既読が付く。それ故に、分けて発言しようとすると、その間にも相手が返信してくるのではないかという恐怖に襲われ、小分けで打てない。

だから結局、爆弾おにぎり。

小さな塊が連発されるスピード感のあるLINE画面を見ると、もう唖然としてしまう。何か違う人類?新人類?みたいなリアクションになる。

 

だから、長文癖が発動してしまい長文をやり取りの中で打ってしまうと「長すぎて重い」とか「長すぎてキモい」とか思われないだろうかと、いつもびくびく必死で文字を削ろうとしていたりする。

 

文章が長くなるという事で言えば、句読点がない文を書けない。絵文字を乗せたくなってしまうという事も言える。

ここまでの話を聞けば、「文章が長くなるから句読点が必要になるんだろ」と自分で腑に落ちてしまったが、相手に送る文章の語尾に何もないと不安になってしまう。

だからといって「。」だけでも、友人レベルでの会話だと、無機質な冷たいイメージを感じてしまう。

それ故、私は語尾に「!」や絵文字をつけるのがほとんどフォーマットになっているのだが、それが、現代社会では「おじさん構文」なんて呼ばれるんだから、それも長文に追い打ちでコンプレックスになってしまってしまうのだ。

 

ここで冒頭のお話に戻るのだが、「言葉には限界がある」そう強く意識してきた私にすれば、省略したり簡潔に話しすぎる人は「不誠実だ」と思ってしまう...そんな節が少し前まではあった。

それが自分のここまでに説明した長文気質問題に留まればまだ良いのだが、他者を見る時にも、その物差しを使ってしまう。

今思うと、とてつもない暴論で、反省でしかないのだが、やはり、私と同じように言葉を尽くして対話してくれる人には、それだけで何となく信頼感があるし、文脈も変に読み違える事がないため安心感を持つことができる。

反対にそれがない人には、”不信感”とまではいかないが、何となくの不安を感じるし、相手の思いを計りにくかったりして難しいなと思い、距離を置きがちになる事もあった。

だが、最近、私と真逆の「短文」「語尾に何も無し」の人と仲良くさせてもらっていると、そんな事はただの杞憂で、私の想像力の欠如であり、偏見であったと感じている。

 

私は、どうしても文字の多さ、文章の長さに、”信頼”や”安心”を感じるし、言葉遣いや言葉選びに、その人へ伝えようという”思い”だったり、”思いやり”を見出そうとしてしまう。

確かに、言葉遣いや言葉選び、その人の”言葉”には、その人自身がそのまま出る。

そのため、人を見る物差しの一つとしてはありだろう。

だが、それが全てではない。

「短文」だったり、言葉を省略したり、語尾に何も付けない人が不誠実だと決めつけるのは違う。例えば、その人が、思いやりどうこうではなく、ズボラだったり面倒くさがり屋なだけかもしれない。

そして、さらに言えば、「この人にはこれくらい砕けた言い方でもいいか」と思ってくれている、そういう分かり合えてる関係性故の場合もあるかもしれない。

見える言葉で、全てを判断するのは、女性のタイプを聞かれ「顔!!」と言う面食い野郎とさして変わらない。

自分と同じ「長文だ」「丁寧だ」と見かけで安心したいだけ。もっと言えば自分と違うものを、大義名分を設けて排除したいだけなのかもしれない。

だから、「短文」だから「語尾に何も無いから」とかで、相手に変な悪いイメージを持つのはやめなければならないと、今回反省した。

 

だからこそ「この絵文字を使うのはおじさん」 「これはこういう意味でしょ!分かってよ!」「長文はうざい」という声にも、私は大きく反論していきたい。

「長文」であろうが「短文」であろうが、見かけで判断せず、その人がどういう気持ちでその言葉を発したのか。それを常に考え、互いに否定せず、その人のスタイルを理解していく。

そんな人でありたい。

「こいつ、また短く返しやがって~!こっちは長文で送ってやる~」

「そっちこそ、長すぎて重い!!読んでられない!!でもまぁ良いけど、私はそんな長く書けないよ」

みたいな、そういうやり取りが出来る関係性もなんか良いなと思ったり。

短文でも、その人は「こう言おうとしてるんだな」と思えたり出来る関係もなんか良いなと思う。

一言に思いを込めるのも良し。

思いを誤解ないように伝えようと言葉を積み重ねるのも良し。

長文か短文かが大事なのではなく、どんな関係性でその文章が捉えられるかが大事なのだ。

 

まぁ、そんな事を言いながら、私は長文が送られてくると短文よりやっぱり嬉しい。それだけの文字を紡ぐのに、かかった時間や労力、思いをダイレクトに言葉の重さとして感じられるから。

という事は、面食いならぬ「長文」食いなのかもしれない。

となると、「長文」食いの誰かに、私はクリティカルヒットなのでは...

そう思うと何だか自分の長文気質も誇らしく思える。

そうやって誰もが誰かを否定せずに、自分の好きを持っていられたらと思う。

これからもこんな長文人間の長文ブログを読んでくれると幸いだ。

 

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