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とにかく自由に好きなことについて書いていきます。

平等じゃない「選択」2021.4.30

自分で選んだんだから仕方ない

コロナ禍で、懸命に働くエッセンシャルワーカーに向けられる言葉。

自己責任論というのだろうか。こんな言葉を聞くと、悲しくなる。

私も、介護の仕事を始めて早3週間。もはや「辞めたい」と正直思っている。

そんな鬱々とした気分ではあるが、仕事をしていると、幸いにも同僚の方は私に色んな話をしてくれる。

この仕事を何故選んだのか?

決まり文句のようにこの質問を会う人々にする。

すると、返ってくる答えはよく言われる「やりがい」や「社会貢献」などという言葉ではなく、

ここしかなかったから」「頭が悪かったから

などという答えだ。

介護業界の有効求人倍率は実際、全体の有効求人倍率の約3倍である。

それ故、そのような控えめな後ろ向きな動機で入社を決めている人は珍しくない。

今思えば、自分も就活中は、自分に自信がなく妥協や諦めというネガティブな動機でこの仕事を選んだのかもしれない。

前回のブログでも散々書いたが、仕事に対する「向いてない」「合ってない」という気持ちは日に日に、固定化してきている。

「皆、後ろ向きな動機で入社を決めているのか....」とため息をつきたくなるが、

それが現状。

実際、自分も、学歴や目指していた職業、話しぶりから職場で「この仕事を選ぶのはもったいない」とも言われた。

でもその中でも、ある言葉が私を引き留めている。

やってるうちにやりがいが出てくる

 

どんな仕事でも、突き詰めれば見えるもの、分かることがある。

介護の業界で働き続ける人たちは、そういう、続ける事で得られる何か、唯一無二のものをどこかのタイミングで手にするのだろうか。

それはおそらく実際は「やりがい」という言葉では、表しきれない何かだ。

私は、妥協や諦めで、「したい」「やりたい」をこじつけのように仕事に当てはめて、選択をした。それ故ギャップや躊躇い、戸惑いが生まれているのだろう。

だが、その選択を悔やんではいない。

その選択をしたから、その業界について考え、実際何が大変で、何が問題なのか机上の空論にならない経験則として日々、身につけることが出来ているし、妥協や諦めというものを近くに置いてはいけないという事にも気づいた。

もちろん、やっていて素敵だなと思うことも多い。それにも気づけるし、実際に働いている先輩たちもすごい。それは確かで。介護業界のイメージを落とすつもりはない。

だが、実際に、それが自分に合っているかどうかというのはまた別であろう。

自分の活かせる能力。それを信じず、

出来るかもしれない挑戦できるかもしれない道を選ばない。

それは、自分に思う道を選択したくても選択できない人に、失礼だ。

短い期間、仕事をしていてそんな思いを今感じている。

 

www.nhk.or.jp

今日(4/30)放送の朝ドラ『おちょやん』

主人公の千代(演:杉咲花)が、旦那の浮気により離婚することになり、絶望に打ちひしがれていたが、幼少期に千代をぞんざいに扱い、奉公に出させた父親の再婚相手、栗子(演:宮澤エマ)と再会し、役者として再起する姿が描かれた。

その栗子、放送1週目、一年近く前に登場したっきりで、「最低やん...」と私も思うぐらい印象悪く描かれていた(父親テルオは酒入り浸るは借金作るはでもっと最低だったが)

千代は自由に学校も行けない、選択できない環境下で生きてきたが、彼女を追いこんだ再婚相手、栗子も「学校に行けていなかった」ということが字が読めない事から今週発覚した。

自分で選んだんだから仕方ない

この言葉、一見正しいように見えるが、その人それぞれの背景をガン無視だ。

経済状況や家族構成、教育方法などの家庭環境など、生きてきた環境に人間は、選択肢を絞られる。選択を強制される。

それに抗う事はできるのかもしれないが、簡単じゃない。

そして、そんな環境で自己決定を奪われた人は、強烈な劣等感や、歪んだ羨望からくる嫉妬から、他者に対して強く当たったり、どこか曲がった人間になってしまう。

それが関わる人間を伝って伝染していく。

なかなか切れない呪いになってしまうのだ。

 

だが、今回、栗子はその負のループから抜けたのだ。簡単じゃないその敵に抗った、その先にあったのが、千代の抗いでもある「女優になる」「芝居をする」ということだった。

抗う事は難しい。だが、それを可能にした一因に、「芝居」があったのは、『おちょやん』という作品が、丁寧に「芝居」に向き合っている証拠でもあろう。

 

そういう意味でも、私は「自分で選んだんだから仕方ない」とは言われたくない。

そしてあなたがそう言われたなら、私は「仕方なくない。納得して自分で100%選択してんじゃないよね」と言う。

だが、それを言い訳にもしたくない。

だから、ちゃんと向き合う、そして自己決定ができるように今から出来ることがあるなら何でもしなくてはと思うのだ。

そして千代に「芝居」があったように、「音楽」や「ドラマ」を人生のどこかに置き、誰に何を言われても、納得する「選択」をする。そんな自分でいたい。

 

正直、明日明後日一か月一年どうなっているか分からない、新入社員だが、まだまだ人生は長い。正解への道筋は一つではない。

世間から「その選択は間違いだ」と言われたとしても、まだ遅くない。

毎日、揺れ動きながらちょっと良い明日を目指して、変えられない過去に思いを馳せるのではなく、今から変わっていく未来へ進む一歩を踏み出していきたい。

 

最後に、一曲。

可愛らしいビジュアルから人気の高い声優、”みっく”こと伊藤美来

彼女が今週リリースした一曲。『No.6

youtu.be

MVはモノトーンな衣装とセットで、サスペンダーを付けている少しお調子者の彼女と、少し大人で色気のある彼女の二人のみっくが楽しめる。

そして声優というのはすごいなと思うのが、2分40秒という短いMVの中で、魅せる表情の多さだ。表情豊かとはこの事だ。

またメロディも豪華な演奏で、心が躍る。

実は、先ほどの締めのコメントは、この曲の歌詞からインスピレーションを得たものっだったのだが、それに表されてる通り、歌詞もとても素敵なのだ。

 

全てはきっと見えない だから夢見る ちょっとだけ良い明日を

予定通りじゃなくても 新しい未来 淡い期待の先で 巡り合えますように

遠回りでもいいから 探したい未来 それぞれの明日が 希望で満ちますように

 シンプルだが、未来や明日に対しての、希望や願いを優しく描いていて、綺麗事と言われるような事を胸を張って言える音楽の素晴らしさを改めて感じる。

 

また二番の歌詞が、特に私は好きだ。

踏み出す前に一瞬考えてみてもいい 

正解へのパターンなんて 何通りでもあるよね?

選んだ答えが 間違えててもIt`s not too late

誰かの〇は誰かの×で 世界は回って行く

Operation No.6  比べるより並べよう

君だけが見る世界と私の世界

混ざり合えたら光るよ

 

良いも悪いも、矛盾も、清濁飲み込んでくれる。あったかい歌詞。

この中でもさらに好きなのは比べるより並べようという歌詞、シンプルな9文字の文字列だが、並べるという言葉を充てるのはすごい...!!

 

 

ということで、今回はここまで。したっけ~!!

 

【過去記事】

mizomone7118.hatenablog.jp

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