みぞ!のみぞ知る世界!!

とにかく自由に好きなことについて書いていきます。

ムゲンの世界~私にとって音楽とは~2020.5.24

(前回のブログを読んでくれた方にまず感謝です。ありがとうございます!!今回は前回の一応続き。私が、世界と、人と対峙するときに大事にしている事に繋がった「音楽」という存在についてダラダラ書きます...!!)

 

このコロナウィルスの渦の中、数々のエンタメが”不要不急”として苦難を強いられている。大抵の人からすれば、エンタメは必要不可欠なものではない。だけど私にとっては必要不可欠であり、確かに生活に必要なモノなのだ。

 

www.youtube.com

この動画を、たまたま見た。ぜひ、コメント欄の書き起こしも見ながら、動画を見てもらいたいのだが、

人は、死にながら生きることができるのだと学びました。人生は壮大な暇つぶしのように思われました。視界がグレーに染まり、未来には漆黒が広がり、毎日、今日をどうやり過ごせばいいのか絶望に始まる朝を迎えていました。

 

私はこの部分を聞いて、心が痛んだ。それと同時にこのような表現をできる彼女を尊敬した。

身体は一度死んでしまえば二度と生き返ることはできないけれど、死んだ心は蘇生することができる。生き返らせることができる。それができるのは、文化・芸術に他なりません。

 

次にこうある。心を癒やせるのは、文化だと、芸術だと。

 

私にとって音楽は「好き」の対象である。だけど「趣味」という枠組みでは到底留まらない存在だ。なぜなら私も橋本愛さん同様、音楽にたくさんのものを貰い、心に光を与えてくれたから。

だから、こんな時だからこそ、私にとって「音楽」がどういうものなのか。今回は頭の中にある漠然としたものを一度書き出してみたいと思う。

 

私は抽象的な、ある意味哲学的なこと?を考えるのがとても好き。だから前置きにこんな戯言を聞いてほしい。

(戯言だけどわたしにとって根幹にある考えだから読んでほしいです笑)

 

人が感じる”感じ”や感情にはニュアンスがある。例えば、曲を聴いて感じる「優しい」と「切ない」という二つの概念の境界が曖昧だったり、「嬉しい」と「悲しい」という感情も完全に二律背反のものじゃない気がしたり....1本の線の上に無数にある”感じ”や感情のうち対照的な二つを指標として取り上げて、理解しやすくしているだけで、実際はその間に、”感じ”や感情はあるのではないか...?

言ってみれば無理に言語化しているようなそんな感じする。つまり「言葉」では感情や”感じ”のニュアンスを完璧に表せないということではないかと。

人によって感じ方は千差万別、そして机の上に感情が置いてあるなんてこともない、そんな実体のないもの、表せなくて当たり前だ。

 

ここまで読んで「こいつ何が言いたいんだ?」そう思った人もいると思う。

私が言いたいのは、言葉では表せないそんな感情や感じのニュアンスって尊くない??ってこと。皆が、それぞれ一言で表せない、世界に一つのものを持っているってこと。

 

ここでやっと私にとって「音楽」がどんな存在なのかというお話につながる。

(ここまで読んでくれてありがとうございます...(笑)

 

上に書いたようなこと全て、「音楽」が私の中に染み入ったからこそ私の中から滲み出たもの、産物である。だから「音楽」は私にとって想像力の根源である。

音楽、、狭義にここでは「曲」を前提とする。

 

曲には大抵「歌詞」と「メロディー」がある。

歌詞も言葉。上述したように表せないものがあって当然で、「言葉の限界」というものが当然存在するのだと思う。

だけど良い歌詞は、短い言葉の羅列を完璧に表す意図を持って紡がれるのではなく、ある程度の「間(ま)」を持たされる。言葉の限界があると分かっているからこそ、言葉の間に空白をつくる。それ故に、、

「誰かにとっては切ない」「誰かにとっては優しい」

というように同じ曲でも解釈が分かれることがある。だが、それは歌詞に「間」があるから。その「間」を曲を聴く人が補う。補うというより白紙の部分に色を塗るというような感じだろうか?

私はそういう曲こそ「音楽の力」のようなものを表している存在なのではないかと思うのである。

音楽の中で、言葉は表すことではなく、あえて表さないことを選ぶことで、無限の存在になる。言葉はあくまで、フレーム。中身を作るのは、聴く人の、歌う人の内なる感情なのだ。

 

もう一つの構成要素である「メロディー」は、そんな無限の世界を作る重要な存在。

人をその世界に引き込む案内放送のようなもの、入り口。

そして一瞬で人の心の内に世界を作り出し、歌詞で溢れさせる。

まさに個々人が独占することを許された夢幻の世界とも言える。

誰にも否定されることもない不可侵な世界。それは心の拠り所になってゆく。

そして曲は心の中で完成するのだ。

(なんて素晴らしいんだ....そうは思わないか??(私だけかな笑))

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 さて、ここで大体書きたいことの半分。ごめんなさい。支離滅裂かもしれない。だけどもうちょっと読んでくれるとみぞは喜びます。ブレイクタイム終了.....!!

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 ”完成”すると言ったが、明確には曲はその段階で”生まれた”のであって、完成ではない。そこがまた音楽の面白いところなのだ。

 曲が心の中に生まれ、一緒に生きていく内に、その個々人が様々な経験をする度に、曲は色を変えてゆく。世界と表現したが、心の中に住む”友人”とも言えるかもしれない。

その中で、曲と触れた何気ない一瞬も、その気持ちと共にその曲に”思い出”として残る。

そして、逆に様々な場面の中で、曲はその人の生活を彩ってゆく。そして人と人を繋げる。私もたくさんの出会いを貰った。感謝してもしきれない。

いろんな場面で私を助けてくれた”一番の理解者”だ。

このように曲は音楽は、出会った瞬間に心に生まれ、成長しその後も様々な場面で様々な役割を果たしてくれる存在なのだ。

 

ここで私の好きなソングライターの言葉を紹介しながら、締めに向かいたい。

www.uta-net.com

私の好きなシンガーソングライターベスト3には入る坂口有望さん。

彼女は、「歌詞を書くこと」に対しインタビュー記事の中でこう語っている。

自分のリアルだけを歌っていたときは、日記みたいな気持ちでした。でも今は、聴いてくれるひとがおるって気持ちで作っているので、歌詞は言葉にできない気持ちを収めておける“引き出し”ですね。私自身もそうやし、みんながそれぞれの箱に、今の気持ちを入れておいてくれたらいいなと思っています。

彼女は、歌詞は気持ちを収めておける”引き出し”と語っている。歌詞を書く人が、収めた気持ちを私たち受け取る側が、引き出し楽しむというイメージだと思う。

まぁ私のブログよりこの方のインタビュー記事を読んで、是非とも坂口有望ちゃんの

2ndアルバム「shiny land」を聞いて貰いたい。

 

youtu.be

こちらも同じく私の特に好きなシンガーソングライター瀧川ありささんのインタビュー動画である。ここでありささんは「自分が歌う理由」を語っている。(動画では1:05辺りから)

コミュニケーションが苦手で寂しかった。寂しいって思う前から歌ってた。

後から歌う理由を考えるようになった。その中で、ちゃんと自分の音楽で、いわば今まで自分独りの真っ暗闇だった遊園地に皆が来てくれて皆がそれぞれ楽しんでくれてる。

それが一番幸せだなとライブをやっている中感じた。(動画から要約引用)

 この表現もとっても好きで、孤独を埋めてくれていたのも音楽だが、そこから繋がっていく。歌歌いの方はもちろん。それを享受する私たちも、ある種作り手であり、それぞれの音楽があり、それを介して繋がっていく。

音楽が代わりに自分の気持ち、思いを代弁してくれる。そんな風にも言える。

また、私が、無限の、そして夢幻の世界といった音楽の世界はありささんの言う”遊園地”のイメージが一番近い。

 

 

このお二人の表現をお借りして、ここまで書いてきた「私にとって音楽とは?」を簡潔に表すと、『引き出しの中の遊園地』と言えるのでは?と思う。(超簡潔にしたらね笑)

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!!!

以上が、今まで私が音楽と触れあい思ってきたことほぼ全てです笑笑

ちょっとは響きましたかね??(長すぎるわ)

 

最後にもう一度そんな音楽に教えて貰ったことを3つ。

・感情や感じるものにはニュアンスがあり、簡単に言葉にできない尊いものである。

・言葉には限界がある。万能な道具として使ってはならない。言葉はニュアンスを排除するのだ。

・その反面、言葉の限界を知り、感情や感じのニュアンスを大事に、言葉を大事に使えば無限の可能性を引き出せる。

この3つ。今の私の座右の銘のようなもの。

曲を聴けば、眼前には映像が広がる。こんな尊い瞬間は他にはありません。

 

ということで、これからはたまに、曲をピックアップしてもっと短いレビューのようなものを投稿したいなと思っているので良ければご愛顧お願いします!!

 

では!!したっけ~!!!